20140928動物も人間も、お腹の中で食べ物を分解し栄養を吸収しています。そして、私たちは、微生物に消化を助けてもらっています。みなさんの腸内にも1gあたり100億から1000億という微生物が居て、食べたものを分解し、栄養として体内に取り込んでいます。
実は、植物も全く同じ仕組みです。ただ、植物の場合は、お腹の中に相当する部位はなく、その代わりが畑であり、土壌になります。土壌が私たちのお腹の中と同じ働きをする訳です。

よく、ヨーグルトなどの乳酸菌がカラダに良いと言われ、発酵食品、酵素が注目されていますが、人間は微生物が居ないと免疫力が低下してしまい、異変に弱くなります。免疫力とは何かの変異があったとき、その異変を緩和したり取り除くチカラのことで、微生物たちに頼ることが多いのです。人間、動物、植物は微生物と共生共存することで生きています。
ですから、むやみに無菌や滅菌に拘り過ぎると、免疫力が低下しカラダが弱くなります。そもそも細菌は汚いという印象があるようですが、全くの勘違いです。

さて、植物に話を戻しましょう。
植物には、お腹の中がありませんから、お腹の中である土壌に、根を張ります。よく見ると、人間の腸内と同じ仕組みだとわかります。人間は、腸内から栄養を取り込むため、柔毛(柔突起)という小さな突起で覆われています。植物の場合は根がその役割になります。どちらも、毛細で養分を取り込む仕組みは同じです。
ここまで、お話するとなんとなく理解しやすくなったのではないかと思いますが、土壌はお腹の中と同じです。ですから、お腹の中を壊した畑で良い作物ができるのでしょうか?
わかりますよね。答えは、できません。

無肥料、無農薬栽培で有名な木村秋則さんの畑は、とても健康なお腹の中だということなのです。お腹の中が健全だから、素晴らしいリンゴが育つのです。

日本の畑(土壌)は、農薬でかなりの微生物が居なくなりました。人間に例えると、消化酵素がないようなものですから、栄養が採れません。植物は微生物の助けがないため、人間と同じように免疫力が低下し病弱です。そんな仕組みを知らない人間は、農薬を撒いて菌を殺したり、肥料をたくさん与えたりと、植物には辛いことばかりしてきました。
植物は、薬漬けのお腹の中に根を張って、じっと微生物たちが来てくれることを待ちますが、いっこうに微生物は現れません。来てくれても、昔のように威勢のよい微生物たちは少なくなり、植物も元気が出ません。そうすると、人間は、また薬を与えます。薬を貰った植物は、元気になったようには見えますが、チカラが出ません。微生物たちと共生共存したチカラ強い生命力とは違います。

戦前、まだ農薬が普及していない頃の日本に戻る事ができたら、微生物たちのチカラを借りて、野菜は今よりも美味しく安全であったことでしょう。